これだけは知っておきたい、大雪のときの避難と備え

大雪

大雪発生時の避難と復旧

このページでは
大雪からの避難方法と備えについて
説明します。

大雪が起こる仕組みと
大雪が原因で発生する恐れのある被害については
こちらのページを御覧ください。

予兆

大雪の予兆

大雪の予兆を掴むためには
気象情報から得るのが一番確実です。

降雪や積雪により住家等の被害や交通障害など
大雪により重大な災害が発生するおそれがある場合は
大雪警報が発令されます。

他にも雪に関する注意報、警報があります。

雪崩の予兆

雪崩の予兆には
以下のような現象があります。

雪庇(せっぴ)

山の尾根から雪が張り出している現象
そこが雪のかたまりとなり斜面に落ちて
雪崩の原因となる恐れがあります。

巻きだれ

雪崩予防柵から雪が張り出している現象
そこが雪のかたまりとなり斜面に落ちて
雪崩の原因となる恐れがあります。

斜面が平らになっている

斜面なのに、平らに雪が積もっているときは
表層雪崩が起きる危険があります。

スノーボール

斜面を雪のかたまりが落ちてくる現象
雪庇や巻だれの一部が落ちてきたもので
雪崩につながる危険があります。

スノーボールが多く見られるときは
雪崩の直前かもしれません。

クラック

斜面に雪の裂け目が現われる現象
積雪がゆるみ少しずつ動き出そうとしている状態で
全層雪崩につながる危険があります。

雪しわ

シワ状の雪の模様が現われる現象
積雪がゆるみ少しずつ動き出そうとしている状態で
全層雪崩が起こる危険があります。

参考:新潟県土木部砂防課・道路管理課、
   農林水産部治山課作成
  「とってもあぶない「なだれ」の話」

避難

雪崩の際の避難

雪崩が自分の近くで起きた場合

流されている人を見続け
雪崩に巻き込まれた地点(遭難点)と
見えなくなった地点(消失点)を覚えておきましょう。

雪崩が止まったら見張りを立て
遭難点と消失点にポールや木などの目印をたてましょう。

すぐに雪崩ビーコン(無線機)などを用いて、捜索をはじめ
見つかれば、直ちに掘り起こして救急処置を行いましょう。

自分自身が雪崩に流されてしまった場合

・雪崩の流れの端へ逃げましょう。
・仲間が巻き込まれないように知らせましょう
・身体から荷物をはずしましょう
・雪の中で泳いで浮上するようにする。
・雪が止まりそうになったときに
 雪の中での空間を確保できるよう
 手で口の前に空間を作りましょう
・雪の中から、上を歩いている人の声が
 聞こえる場合があるため、聞こえたら大きな声を出す。

参考:全国地すべりがけ崩れ対策協議会
  「雪崩対応安全ガイドブック」

大雪に対する備え

大雪の平常時の備え

一般的な停電への備え

雪道の運転への備え

冬用の装備品や万が一の防災用具を備えておきましょう。
長距離走行の場合は、大雪時の立ち往生に備えた考えも必要です。

カー用品

・タイヤチェーン
・ジャッキ
・牽引用ロープ
・工具
・ブースターケーブル
・スノーヘルパー
・ジャンピングスターター
・スペアタイヤ(冬道用タイヤ)
・滑り止め用砂
・除雪用ブラシ
・停止表示板
・発煙筒

防寒具

・防寒具
・雨具
・長靴
・作業衣類
・手袋、軍手
・タオル
・着替え
・毛布
・使い捨てカイロ

防災用具

・スコップ
・非常用の水
・食料
・旗(目立つ色の布)
・懐中電灯(電池)
・ラジオ

大雪発生時の備え

雪道を安全に歩くポイント

転びにくい上手な歩き方
小さな歩幅で歩く

歩幅を小さくし、そろそろと歩きましょう。
ペンギンのように歩くのが基本です。

靴の裏全体を路面に付けて歩く

体の重心をやや前におき
できるだけ靴の裏全体を路面につける気持ちで歩きましょう。

滑りにくい靴底を選ぶ

履物は靴底が滑りにくいものを選びましょう。
ゴム長靴などは滑りにくいです。

転んだときのことを考える

帽子(ヘルメット)や手袋をするなど
身に着ける物を工夫すると
万が一転んだ時に怪我の程度を減らすことが出来ます。

屋根の上からの雪や氷の落下に注意

屋根の上の雪や氷が落ちてくることがありますので
屋根にも目を配り歩きましょう。

除雪中の事故に対する備え

雪の事故では除雪中の事故で無くなる方が多いです。
屋根の雪下ろしや雪かき等の作業中に発生しており
またお年寄りの方が多く遭われています。

除雪作業は、自宅で行う日常の作業ということから
慣れも生じて、つい油断しがちですが
事故のポイントを抑えて安全に作業をすすめるようにしましょう。

内閣府(防災)普及啓発・連携担当から
命を守る除雪中の事故防止10箇条が発表されています。

(1)作業は家族、となり近所にも声かけて2人以上で!
(2)建物のまわりに雪を残して雪下ろし!
(3)晴れの日ほど要注意、屋根の雪がゆるんでる!
(4)はしごの固定を忘れずに!
(5)エンジンを切ってから!除雪機の雪詰まりの取り除き
(6)低い屋根でも油断は禁物!
(7)作業開始直後と疲れたころは特に慎重に!
(8)面倒でも命綱とヘルメット!
(9)命綱、除雪機など用具はこまめに手入れ・点検を!
(10)作業のときには携帯電話を持っていく!

特にひとりで作業しますと
万が一のときに救助が遅れてしまい
致命的な事故になる恐れがあります。

必ず2人以上の作業を心がけると安心です。

雪道の運転に対する備え

スリップへの対応

雪道に入る場合は、冬の装備が必須です。
夏タイヤのままで雪道を走行するのは自殺行為です。

スリップしやすい場所

・信号交差点は、車の発進停止が繰り返されているので
 アイスバーンが出来ている場合があります。
・橋げた
 橋の上は凍結しやすいです。
・トンネルの出入り口
 日陰になっているところは凍結している恐れがあります。

運転のポイント

カーブでは手前で減速を完了させてから侵入します。
カーブの中でも速度は一定を保ちましょう。

ブレーキは早めに、ゆっくりソフトに踏みます。
決してタイヤをロックさせてはいけません。

坂道ではあらかじめギヤを落としておき
アクセルを一定に心がけます。
突然のシフトダウンは車体が不安定になり
尻振りやスピンの原因になります。

視界の悪さに対する対応

吹雪の際は、ライトを点灯させて、
スピードを抑えて車間距離を充分にとります。

大型車の雪煙は視界を悪くします。
減速するとともに早めにワイパーを使いましょう。

車に付いた雪を落とす場合は
道路上ではなく、安全な場所で落とします。

雪崩に対する備え

雪崩の発生しやすい場所に近づかない

雪崩から自分の身を守るためには
まず雪崩に関する知識を深めておくことです。

さらに現場の状況を把握しておくことで
雪崩の前兆を掴み、少しでも危険な場合は
決して近づいてはなりません。

ハザードマップ

市町村が作成、配布するハザードマップで
危険箇所を把握しておきましょう。

注意報の確認

「なだれ注意報」などの気象情報について
確認しておきましょう。

もしも、雪崩の前兆を発見した場合は
決して近づかずに、最寄りの市町村役場や警察署、
または消防署へすぐに通報してください。

以上が、大雪からの避難と備えについてでした。

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