これで安心!停電への備えと注意点

停電

停電に備えておきたいもの

地震や台風などで停電が発生する場合があります。
また近隣の火事や事故などで突然停電することも。

停電してしまうと日常生活に大きな支障が出ますが
備えをしておくことで、被害を小さくすることが出来ます。

停電してから解消するまでの時間

停電してもすぐに復旧する場合もありますが
大きな災害の場合は長時間の停電も発生します。

例えば、東日本大震災のときの停電の解消は
3日で約80%、8日で約94%、
最大3ヶ月かかったところもあるそうです。

さらにこのときは、計画停電というのもありました。
ご不便を感じた方は多かったのではないでしょうか。

停電になると支障が出るものは何か

停電になると電気製品が使えなくなります。
それは誰でもわかることですが
意外なところで支障が出るものがあるかもしれません。

例えば集合住宅では、汲み上げポンプが作動しなくなると
水が使えなくなったりします。

普段は何不自由なく使用しているトイレも
停電のときは使えなくなるかもしれません。

停電時に何に支障が出るかは
前もって調べておくことをおすすめします。

停電に備えておきたいもの5種

長時間の停電が発生したとき
次のようなものを備えておくことをおすすめします。

自宅で過ごす場合だけでなく
避難所にいく場合のことも含めてご紹介します。

なお、これから説明する備えておきたいものは
非常持ち出し品袋に収納して
玄関先など、すぐに持ち出せる場所に置いておきましょう。
(押入れや収納庫などの中の保管はおすすめしません。)

さらに非常持ち出し品袋に入れたものは
リストを作成しておきましょう。

リストの内容としては
・何が入っているか
・いつまで使えるか(食べられるか)
がすぐにわかるようにしておきます。

これは、備えたものの中には
中身が劣化してしまうものがあるからです。

食品に限らず、乾電池やウェットテッシュ、薬など
期限が切れてしまえば備えになりません。

そこで定期的に備蓄品の新陳代謝を促す
「ローリングストック」を行って
いつでも使える状態に保てるようにしましょう。

食料・水の備え

災害発生時の停電ということを想定すると、
食料や飲料水は、国や自治体の支援が始まるまで
(想定3日以上)の備えが必要と言われています。

更に最近では大災害を想定して
1週間を推奨している場合もあります。


復旧を待つ間は、なんとしても乗り切らねばなりません。
支援までの時間が長引きそうな場合は
3日や1週間にこだわらず、個々の判断で備えの量を増やしましょう。

飲料水

停電の影響で水の汲み上げポンプが止まる場合は
飲料水の備えが必要になります。

集合住宅に住んでいる方は
給水方式を管理会社などに確認しましょう。

・飲料水は、1日あたりの1人分が3リットルで計算します。
 3日分と考えると1人で9リットル必要になります。
 (生活用水は別です。)
・ペットボトルの飲料水を備蓄しておきましょう。
・洗うための水が不足するので、使い捨ての紙コップも用意しましょう。
 (暑い時期のラッパ飲みは病気の原因になります。)

給水用ポリタンク
・断水が長期に渡る場合、水の配給時のため
 給水用ポリタンクがあると便利です。

 ポリタンクの大きさですが
 大きなポリタンクは、容量が多すぎると重くなり
 運搬が難しくなります。
 
 もちろん、断水が長期に渡る場合などで
 水の配給を受けるときなどは
 大きなポリタンクの方が、一度に扱える水の量が多く
 給水口の直径も大きいので、給水車のホースも入りやすいです。

 余裕があれば、大小揃えておくと便利です。

食料

冷蔵が不要で長期保存ができるものを
支援が始まるまでの想定期間以上の備蓄をしましょう。

・アルファ米やカンパンなどの災害用備蓄品
・インスタントラーメン、インスタント食品、缶詰、レトルトなどの食品
・アメ・チョコレートなどの携帯食

・調理用器具としてカセットコンロ、カセットボンベ
・缶切り、栓抜き、ナイフ
・アウトドアグッズの活用

お米や乾麺、インスタント食品は
普段食べるものを多めにストックして
消費期限の古い順に
食べながら備蓄するのもおすすめです。

食器
食料とともに、使い捨ての食器を備えておけば
洗う必要がなく生活用水を節約出来ます。

・紙皿
・紙コップ
・割り箸

使い捨ての食器がない場合は
ラップフィルムを
食器の上に敷いて使うと
洗う必要がなく生活用水を節約出来ます。

子どもがいる場合
・ミルク
・ミルク用飲料水、調製粉乳
・哺乳瓶
・離乳食
・スプーン、ストロー
・だっこひも、授乳ケープ
・紙おむつ
・おしりふき
・清浄綿
・スパウト

ペットがいる場合
・フード
・お皿
(使い捨ての皿で代用出来ると思いますが、試しておくと安心)

冷蔵庫の中の食料について

冷蔵庫の停電対策は、普段から以下のことを意識すると
停電中の温度上昇も防ぐ効果があります。

冷蔵庫に食材を詰め込み過ぎない
・冷気の循環のため、食材の間に適度なすき間を空ける

冷凍庫はあるていど食材を詰め込む
・凍った食材が互いに冷やし合って冷却効果が長続きする

生活用水

停電の影響で水の汲み上げポンプが止まる場合は
生活用水の備えが必要になります。

集合住宅に住んでいる方は
給水方式を管理会社などに確認しましょう。

・お風呂に水を張ったままにしておく
・ポリタンクに水をためておく

汲み置きの水は、腐る場合も考えて
管理する必要があります。

小さなお子さんやペットが
お風呂の水で事故に遭わないよう注意しましょう

体調管理のための備え

停電によって、普段の環境を保てなくなり
体調を崩しやすくなります。

体調を整えるための
衛生管理品や薬、冷暖房器具などを備えましょう。

薬や救急用品

急に体調を崩したときに常備薬があると安心です。
また怪我をしたときのことも考えて備えましょう。

外に避難する場合は、
かかりつけのお医者さんのリストや
お薬手帳もあると安心です。

・風邪薬や頭痛薬、胃腸薬、便秘薬、目薬などの常備薬
・普段服用している薬、お薬手帳、処方箋の控え
・毛ぬき
・体温計
・マスク、タオル
・ガーゼ、バンドエイドなど
・かかりつけの病院の連絡先メモ
・診察券
・健康保険証(コピー)
・生理用品
・アイマスク
・母子健康手帳、マタニティーマーク

避難生活でも普段と同様に過ごすことで
ストレスの軽減になります。
出来ることはいつもどおり過ごしましょう。

・くし,ブラシ,鏡
・化粧品
・髪の毛をくくるゴム
・着替え用衣類(上着、下着、靴下など)

医療機器

医療機器を使ってる人は
停電時の対処を確認しておく

電池で動くものは、予備の電池も用意しておきましょう。

手洗い・除菌

断水で水洗い出来なくなる可能性を考えて
備えておきましょう。

免疫力の弱い乳幼児や高齢の家族がいる場合は
多めに備えておきましょう。

・ウェットティッシュ
・除菌スプレー

簡易トイレ

大抵のトイレは断水にならなければ停電でも使えるようですが
電気を必要とするものはトイレも使えなくなります。
停電のときにトイレは使えるか確認しておきましょう。

凝固剤,吸収剤入りのものは臭いを抑えて便利です。

・簡易トイレ

ご高齢の方の備え

・紙おむつ
・介護用品
・補聴器
・入れ歯
・その他いつも使っているもの

コンタクトレンズ

コンタクトレンズを使用している方は
念のため、備えをしておくと安心です。

・コンタクトレンズ保存液
・コンタクトレンズ保存ケース
・予備のコンタクトレンズ
・予備のメガネ

コンタクトレンズの装着で流水を使用する場合
通常の生活用水とは別に
清潔な水の確保が必要です。
冷暖房

停電すると、エアコンやファンヒーターが使えなくなります。
また、避難所が足元の冷える場所であることを想定し
防災袋に防寒対策グッズを用意しておくと安心です。

・カセット式ストーブ
・携帯用カイロ
・電池式小型扇風機
・熱中症対策グッズ
・防寒対策グッズ
・防寒具、寝袋、毛布
・厚手の靴下やスリッパ、断熱シート

着替え

・下着
・靴下
・長袖
・長ズボン
・雨具
・防寒用ジャケット
・雨具
・その他いつも身につけているもの

テレビ・ラジオなどの情報源の確保

災害時には、近隣の被害状況や救助の状況、
さらにどこでどんな支援が受けられるかなど
出来るだけ情報を集めることで
自分たちが何をすべきか考えることが出来ます。


例えば、ここに3日分の水や食料があるとしても
救助されるまでの日数の目処が立たなければ
それらを3日で消費してしまってよいのかどうか
わかりません。

情報を得ることで
あなたやあなたの大切な人たちが
安全に過ごせる可能性が高くなります。

テレビ・ラジオ

停電すると、テレビが使えなくなります。

電池式のテレビは使えますが
地デジの送信側が停電していると映らなくなります。
電池で使えるラジオを備えておきましょう。

・電池式のラジオ
・手回し充電式のラジオ(おすすめ)
・電池、バッテリー
・充電器(避難時に確保)

地域一帯が停電している場合
近い放送局も停電している可能性がありますが
一般的には、FM局よりAM局の方が
電波が遠くまで届きます。
さらに短波放送はかなり遠くまで届きます。

放送が受信出来ない場合は、
FM、AM、短波の順で選局してみましょう。

PC・携帯・スマホ

停電すると、デスクトップ型のPCや
家の中のLANなどが使えなくなります。

普段、意識していない機器が
停電によって停止したことで
WiFiが使えなくなる、など
思わぬ支障が出る可能性があります。
調べておきましょう。

携帯やスマホがあっても
携帯会社のアンテナが停電で使えなくなると
ネットに繋げることが出来なくなります。

なお、ネットに繋がっていれば
スマホやノートPCでラジオを聴くことが出来ます。

東日本大震災のとき、様々なことを加味して
複数の情報源を備えておきましょう。

・スマホ、携帯、ノートPC
・電池、モバイルバッテリー
・充電器(避難時に確保)

なお、PC用などに設置するUPS(無停電電源装置)は
停電でも電力を供給し続ける電源装置ですが
供給可能な時間は数分から30分程度なので
PCを安全にシャットダウンするための機器になります。

筆記用具

直接、停電とは関係ありませんが
避難場所などで
スマホやPCが使えなくなった場合は
筆記用具が重宝します。

さらに油性マジックがあれば
様々な状況の中
いろいろなものに伝言を書くことができます。

・メモ帳
・ペン
・油性マジック

電池・電源・充電

乾電池は多めにストックしておきましょう。
長期の停電の際は、停電のエリア内では品薄が発生し購入が難しくなります。

・乾電池 単一〜単四まで準備(アダプターで代用も可)
・ボタン電池(医療機器などで使用する可能性がある場合)
・充電式の電池
・モバイルバッテリー
・ソーラー充電式のバッテリー(おすすめ)

※乾電池は使用推奨期限があります。期限を過ぎたものは取り替えましょう。
(期限内ならJISの規定する性能を保持)

なお、家庭用蓄電池があれば停電中電源を確保出来ます。
太陽光発電と組み合わせれば、ほぼ日常の生活を継続することも可能です。

・家庭用蓄電池
・太陽光発電
・ポータブル蓄電池



夜間の照明

停電時は夜間の照明が必要になります。

物品としての備えの他に
緊急用に暗闇でも辿り着けるすぐに使える場所に
懐中電灯を備えておきましょう。

・懐中電灯(+予備の電球)
・充電式のLEDランタン
・ろうそく、マッチ、ライター
・電池

ろうそくは備えとしては長期間の保存が可能ですが
火事のリスクがあるので注意が必要です。

懐中電灯は備えたが電池が入ってない、
などですぐに使えないと困ります。
定期的にチェックしておきましょう。

なお、普段は普通の電球として使用して
停電等の緊急時はソケットから外して
懐中電灯として利用できる充電式のLED電球もあります。

詳細な製品サイトに遷移します。↓
懐中電灯として使える新型充電式LED省エネ電球「充電式LED省エネ電球」



この製品は、とても便利で安心も手に入るので
結構、人気があるようです。

電球よりも省エネで電気代も節約出来るので
これを機会に検討しておくとよいでしょう。

その他の備え

停電だけの場合、必要ないかもしれませんが
備えておくと安心のものをリストにしました。

避難の際の装備

ここまでの記述と重複するものもありますが
避難の際に使用するものなので
基本的には人数分必要になります。

・ヘルメット、防災ずきん
・笛、ホイッスル
・厚手の手袋
・懐中電灯
・長靴
・運動靴
・防犯ブザー

笛やホイッスルは、閉じ込められたとき等
場所や存在を知らせるために利用するものです。

厚手の手袋は倒壊した家屋や
散乱した家財、食器などから手を守ります。

悲しいことに災害時にも
強盗などの犯罪が発生することがあります。
避難時はもちろん、避難所の中でも
防犯ブザーを持ち歩くと安心です。

・ペット用キャリーバッグ

ペットと一緒に避難出来るように
キャリーバッグは必ず用意しておきましょう。

避難の際には
キャリーバッグのドアがはずれないよう
紐などで二重で締めておくと安心です。


避難や救助のための道具

・万能ナイフ類
・工具セット
・のこぎり、スコップ
・ほうき・ちりとり
・ロープ(10メートル)

貴重品

・預貯金通帳、印鑑、キャッシュカード
・現金、小銭
・住民票(コピー)
・大切な人の連絡先(コピー)

娯楽用品

・トランプ
・UNO

その他

ビニール袋は大小多めに揃えておくと
雨具や敷物、簡易トイレや防寒具として
使用することが出来ます。
ビニールシートは
被災家屋の応急処置や屋外避難に便利です。

・ビニール袋
・ビニールシート類
・布粘着テープ
・油性マジック
・タオル
・安全ピン
・ハンカチ(大判)
・手ぬぐい

停電時にどうなるか確認しておきたいもの

分電盤のチェック

事前に分電盤(ブレーカー)がどこにあるか確認しておきましょう。
通常は、玄関や台所、廊下等の上部に設置されています。

分電盤の中には、アンペアブレーカー、漏電遮断器、配線用遮断器で構成されています。事前に分電盤をみてブレーカーがどれか確認しておきましょう。

オートロック

停電になったとき、オートロックがどうなるか確認しておきましょう。
オートロックの仕様により、
・解錠される
・施錠される
・停電直前の状態が保持される
のいずれかの動きになるようです。

いつ停電になっても自宅のセキュリティを守ることを
備えとして考えておく必要があります。

給水方式

停電になったとき、断水するかどうか確認しておきましょう。

トイレ

停電になったとき、トイレが使えるかどうか確認しておきましょう。

チェックリスト

停電時の備えチェックリストを作成し
周期的に備えが万全であることを確認しましょう。

チェックリストの見本を作成中です。
しばしお待ち下さい。

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