地震発生時の避難と復旧
このページでは
地震からの避難方法と備えについて
説明します。
地震が起こる仕組みと
地震が原因で発生する恐れのある被害については
こちらのページを御覧ください。
予兆
現時点において
地震の予兆として、確実なものは何もありません。
地震速報
地震の直前に「緊急地震速報」が発せられる場合があります。
携帯やスマホ、テレビやラジオなどで受信することが出来ます。
受信してから揺れが始まるまでの時間はわずかですが
慌てずに、心構えや安全確保をしましょう。
地鳴りなどの自然現象
地震の直前に地鳴りがする、などの報告があります。
確実なものではないですが、なんとなく気になる場合は、
心の準備をして注意するのもいいと思います。
避難
大きな地震が来たら
まず自分の身を守る行動をしましょう。
物が落ちてきたり、倒れてきたりしそうな場所は避け
出来るだけ安全な場所に身を寄せて、
しっかり頭を守れるよう身構えて
揺れが収まるまで待ちます。
自宅で地震が来た場合
地震発生時
慌てずに落ち着いて行動するように
心がけましょう。
都市ガス・LPガスともに震度5相当以上の揺れで
ガスを遮断する仕組みがあります。
地震が来たときに、ガスを使っていても
無理をして火を止めにいかず、まずは身を守りましょう。
・大きな家具や窓ガラスから離れる
・頑丈なテーブルの下などに隠れる
・慌ててガスコンロの火を消しにいかない
・慌てて外に飛び出さない
地震直後
揺れがおさまったら、
注意しながら、部屋の状況を確認しましょう。
火の元の確認
火を使っていた場合は、火の元の確認をします。
もしも火事が発生していたら
出来る範囲で、初期消火をします。
ガスの元栓を締める
ガス臭い場合は、換気扇等使わずに
窓を開けて換気をしガス栓や閉めて
ガス会社に連絡します。
この場合、安全が確認出来るまで
ガスや電気は使わない方が安全です。
飛散したガラスなどに注意
地震の揺れで窓ガラスが破損したり
テーブルの上のコップなどが割れて
床に飛散している場合は、充分注意しましょう。
窓や戸を開けて出口を確保
窓や戸を開けて、出口を確保しておきましょう。
避難の前にはブレーカーをおとす
外に避難する場合には、ブレーカーを落としましょう。
高層ビルで地震が来た場合
高層ビルで地震が来た場合も
慌てて出口に避難しないようにしましょう。
地震発生時
自分の身を守る行動をしましょう。
・つり下がっている照明の下から離れる
・倒れるものから離れる
・キャビネットや窓ガラスから離れる
・頭を保護し揺れに備えて安全な姿勢をとる
地震直後
揺れがおさまっても、慌てて出口に移動せず
注意しながら、まわりの状況を確認しましょう。
管理事務所などから、案内が放送されるので
耳を澄ませておきましょう。
なお、高層ビルの場合、地震が止まっても
揺れ続けている場合があります。
この場合は、細心の注意と安全を確保しながら
避難の準備をしましょう。
・あわてて出口や階段に殺到しない
・施設の係員や従業員などの指示に従う
・エレベータは使わない
エレベータの中で地震が来た場合
エレバーターは地震に対して対策をしているので
心配せず慌てずに行動することが大切です。
また、長い時間閉じ込められたとしても
通気性があるので窒息の心配はありません。
長時間になることを考えて
床に座ったり寝転ぶなどして
体力を温存してじっと救助を待ちましょう。
・すべての階のボタンを押して停止階で降りる
・閉じ込められた場合は非常呼出ボタンやインターホンで連絡する
・または以下の連絡を試みる
エレベータ内に書かれてあるサービス会社に電話する
消防署に電話する(日本なら119)
・最初に停止した階で周りの状況をよく確認してから降りる
・長い時間閉じ込められた場合は
非常用収納ボックスが設置されていれば活用する
(食料や水、簡易トイレが入っている)
昇降路に転落する危険がありますので
ドアをこじ開けたり、天井を開けて脱出してはいけません。
エスカレータで地震が来た場合
・急に停止する場合があるので転倒に気をつける
(手すりにつかまって乗ることが推奨されている)
繁華街で地震が来た場合の避難
繁華街で地震が来た場合は
密集した中での冷静な判断と
落ち着いた行動が求めらます。
地震発生時
・つり下がっている照明の下から離れる
・倒れるものから離れる
・キャビネットや窓ガラスから離れる
・頭を保護し揺れに備えて安全な姿勢をとる
地震直後
・落下物やビルの倒壊に注意する
・公園などの安全な場所へ避難する
・逃げる余裕がない時、耐震性の高い鉄筋のビルに逃げ込む
地下街で地震が来た場合の避難
地下街で地震が来た場合は
繁華街と同様に密集した中での冷静な判断と
落ち着いた行動が求めらます。
揺れが落ち着いたら
すみやかに非常口から避難しましょう。
地震発生時
・ウインドウガラスや看板から離れる
・かばんやバッグなどで落下物から頭を守る
地震直後
・壁伝いに移動して非常口から出る
駅や電車に乗っている時が来た場合の避難
地震発生時
電車内
・強い揺れを感知すると電車は緊急停車するため
手すりや吊革にしっかりつかまる
・座っていたらカバンなどで頭を保護し
立っている時は姿勢を低くして身を守る
駅内
・ホームでは、落下物などから身を守り
ホームから転落しないよう近くの柱に移動する
・かばんやバッグなどで頭を守る
・混雑して身動きがとれないときは
うずくまって揺れが収まるのを待つ
地震直後
・揺れが収まったら、乗務員や駅員の指示に従う
スーパーやコンビニなどにいるとき
・棚やガラスから離れる
(大きなガラス付近は大変に危険)
・かばんやバッグなどで落下物から頭を守る
・レジカウンターのテーブルの下が安全と言われている
外で地震が来た場合の避難
建物の近くにいる
なるべく建物から離れるようにする
・ガラスの破片などが落ちてくる危険性
・ブロック塀が崩れる
・建物の一部が崩れる
車を運転中
地震発生時
・急ハンドルや急ブレーキをかけず緩やかに速度を落とす
・ハザードランプを点灯して周りの車に注意を促し、道路の左側に停止
地震直後
・避難する際は、緊急車両通行時に車を移動できるようにキーは付けたままドアロックをしない
・連絡先メモを残し、貴重品や車検証を持って車から離れる
・落下物に注意しながら避難する
※車を利用したことで津波から逃れられる事例もあるようです。
これは自分の判断が必要になるケースです。
山の斜面の近くにいる
・崖崩れに注意する
地震に対する備え
地震の平常時の備え
災害時の避難場所
自宅や仕事場など普段いる可能性がある場所については
その近所にある避難場所や避難所を確認しておきましょう。
不明な場合は、市町村の役所に問い合わせするとよいでしょう。
家族が通う学校や会社で地震が起きた時の
避難場所や避難所を確認しておきましょう。
安否確認が必要な場合に確認しておくと便利です。
なお、地震発生時は津波が発生する可能性があります。
沿岸部で避難が必要なときは、必ず、考慮してください。
避難場所に指定されていても津波の規模によっては危険な場合があります。
命を守るための最終判断は自分で行うことになりますので
普段から避難場所の選定を考えておくことが大切です。
また、実際に避難場所までの道のりを確認して
歩いてみることをおすすめします。
地震で破壊されやすい構造物の有無や
標高が低く津波にのまれてしまうような箇所を
通らなくてもいいようなルートをみつけましょう。
災害時の連絡方法
安否確認の方法も決めておきましょう。
災害時は家族間でも連絡がとるのが難しくなります。
電話もメールも使えないときのことも考えましょう。
地震発生のとき家族が離れていても途方に暮れてしまわないよう
予め集まる場所を決めて話し合っておきましょう。
さらに、それでも連絡が取れなくなってしまった場合の
いざというときの連絡方法も話し合っておきましょう。
(「171災害用伝言ダイヤル」を活用するなど)
地域の地盤
同じ地域でも地盤の違いによって揺れは異なり被害に差が出るといわれています。
地盤からの影響を考慮した揺れやすさを、地図上で調べることができます。
自分が住んでいる地域は揺れやすい場所かどうか、確認しておきましょう。
J-SHIS 地震ハザードステーション
http://www.j-shis.bosai.go.jp/map/
実際に地震が発生したとき、周辺の震度を観察しておくと
遠くまで避難が必要なとき役立つ可能性もあります。
家の耐震性
1981年に建築基準法で建物の強さを定める基準が厳しくなりました。
従って、それ以前の建築物に住んでいる場合、
現在の基準よりも低い耐震の可能性があり、耐震診断を受けることをおすすめします。
耐震に関しては市町村が耐震診断を行う業者の紹介や費用の助成を実施しています。
1981年導入の建築基準法に基づく耐震基準
・中規模の地震動でほとんど損傷が生じる恐れがないこと
・大規模の地震動で倒壊・崩壊する恐れがないこと
→1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では1981年よりも前に建築された住居・建造物には、大きな被害が発生しました。
家の中の耐震の備え
大きな地震が発生すると、家の中も危険になります。
・家具が倒れたりガラスが割れたりします。
・避難経路がふさがれることで逃げ遅れます。
・二次災害に巻き込まれることもあります。
これらを避けるためには、
日頃から安全な空間を確保しておくよう心掛けましょう。
また、最悪家屋の倒壊の危険性もあります。
倒壊の可能性を感じたら、回避行動を取りましょう。
(家の耐震性参照)
家具の固定
・タンスや食器棚など高さのある家具はポール式器具や固定金具で壁や天井面を固定
・家具から天井まで、ダンボール箱を隙間なく詰めて転倒を防止する
(天井の強度に不安がある場合などに効果的)
家具の配置
・寝室や子ども部屋などは背の低い家具を配置する
ガラス
・ガラスが割れて飛び散らないよう専用のフィルムを貼る
避難経路の確保
・部屋の出入口や通路、階段や踊り場には物を置かない
・マンションでは公共の通路も確認
家具の扉の固定
・強い揺れでタンスや食器棚の扉が開き中のものが落ちてこないようストッパーで固定
感電ブレーカーの設置
「感震ブレーカー」は、地震発生時に設定値以上の揺れを感知したときに、ブレーカーやコンセントなどの電気を自動的に止める器具です。地震発生時、不在にしていたり、避難をする際にブレーカーをおとす余裕がないい場合などに役立ちます。
以上が、地震からの避難と備えについてでした。
地震が原因で発生する恐れのある被害については
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